2023/12/17 下総

成田線の滑河駅から送迎バスで約10分 成田ゆめ牧場にやってきました





動物と遊べる観光牧場 週末は家族連れの行楽で賑わいます



牛舎を脇目に園内を進んでいくと、軌間610mm、1周500mほどのエンドレスが敷かれています



「まきば線」と呼ばれる線路 ふだんは立山砂防からやってきたDLがオープンデッキの客車を牽くアトラクション



きょうは開園直後から熱気が違います 遊具にしては充実し過ぎている車庫に、たくさんのSLがスタンバイ



ここを拠点とする軽便鉄道の保存会、羅須地人鉄道協会の設立50周年とまきば線着工30周年の記念イベント



国内外の軽便鉄道車両を動態保存するだけでなく、線路敷設から車両新造まで自らの手で行う凄腕の集団



協会史上最大の企画という「まきば線まつり」、テーマは「動く車輛、みんな動かしてみようか」 何が起こるでしょうか



イベントは昼からですが「定期列車」は朝から運行 緑色の立山砂防102号機が通常運行の主役



延々と続く入換 相当に凝った運行をするようです



これだけSLを並べたらもう大撮影会という感じですが、いまから全部動くみたいなのでたいへんです



牧場なのでチーズピザとヨーグルトで腹拵えして、沿線で待機





12時、開幕 15時までにSLパレードに加え30本以上の列車を走らせるという驚異の過密ダイヤは成功するのか



まずは機関車だけでのパレード運行 先頭は台湾の基隆炭鉱から里帰りした3号機・6号機の重連



大きな木製キャブがアメリカンな2018年製「亀の子ポーター」7号機"GINGER"



8号機"BAMBINO"は2020年製の灯油併燃機



国鉄でもC53以来やらなかった3シリンダーを2021年にわざわざ採用した意欲作9号機



ぶら下がっているのは協会初の新造機、12号機"INJUN JOE" 車齢42年で修復中ですが転がりはするそうで登場



ひときわ注目を集めたのが、もと東洋活性白土1号機「ひめかわ」 搬入から20年以上の修復でついに動態復帰



オープンデッキの"OSCAR"はKATO鶴ヶ島工場に開業予定の「関水本線」向け新造機 試運転を兼ねてお披露目



特別営業開始 ふだんはSLが1〜2両出てくるだけでもイベントなんですが



1号機が井笠鉄道ホハ5を牽く姿、両車ともまきば線では「大型車」の部類で迫力満点 これぞ軽便鉄道の原風景



2軸客車がゴロゴロ いい煙です



「貨物列車」も随時登場 立山砂防3重連



1号機と並ぶ目玉は、この日のためにピカピカに塗り直された頸城鉄道ラキ1





何を渡るというわけではないけれど、いい感じの橋があります



ボイラーや足回りはかなりの部分を新品に取り替えたようですが、目の前に居るのはまさしくドコービル







加藤製作所のDLがナベトロを牽いてきました 静態保存車は多いですが動いてるのはすごい



運行はきわめてスムーズ 時刻表より巻いたので増発がかかり、ホハに飛び乗れました



そして進路の先にはたくさんのSLが



まきば線まつりはフィナーレに突入 前代未聞の8重連



"OSCAR"を先頭にほぼ背の順で組成された美意識ある珍ドコ





これも1周の予定を2周してくれました 駅に着いたら解結して、回送





スチームトラム型の11号機 もとは本物のSLですが現在は圧縮空気で動くそう、でも汽笛はD51譲りの重低音



回送途中、勾配を上り切ったところで8号機から切り離され、半周ながら自走を披露 最後までネタを詰め込むなぁ



この編成は本当によかった また動いてくれるかな



素晴らしいの一言では足りない、圧巻の運転会でした 本物の趣味者が集まるとこんなことが叶うんだな〜






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